FEATURE

1990s – GRAMICCI meets STREET FASHION –グラミチとストリートファッションの融合。

1990 年代に入ると、〈グラミチ〉は山から里へ降りた。そうしてストリートファッションを彩るブランドになった。仕掛け人は、日本のセレクトショップである。

1990s – GRAMICCI meets STREET FASHION –

STORY 01

「四半世紀、ストリートの先頭集団を走る。」

〈グラミチ〉はストリートファッションと切っても切れない縁にある。
街で穿かれるきっかけをつくったのは日本のセレクトショップだった。

機能的であると同時に、 そこはかとなく醸し出されるモダンな雰囲気が目利きを唸らせたのだ。
〈グラミチ〉のショーツにボーダーカットソーとセッ ターを合わせるのがお決まりのスタイルだったそうだ。

いわゆるヘビーデューティの流れに乗ったのは間違いないが、それだけでは四半世紀にわたって現在のポジションをキープすることは不可能である。

1990s – GRAMICCI meets STREET FASHION –

STORY 02

「穿けば誰もが 虜になる、月日が流れても色褪せないシルエット。」

〈グラミチ〉がいまなおストリートファッションのメインストリームを突っ走っている原動力。それは、穿けば誰もが 虜になる、月日が流れても色褪せないシルエットにある。

クライミングは岸壁のわずかな凹凸に足をかけて登攀して いく。滑落と常に隣り合わせにあるクライマーにとって足元 の良好な視界は生命線だ。

間違っても裾がバタつかない、ぴたりとフィットしたシルエットは、〈グラミチ〉というブランドにおいても生死をわ ける最も大切なものだった。〈グラミチ〉の担い手は無数のパターンを引いて、黄金比ともいうべきシルエットを導き出した。そしてタイトなシルエットながら動きやすいこと。こ れを求めて誕生したのがガセットクロッチ、というわけだ。

テーパード・シルエットなどというネーミングでもてはやされるずっと前に完成させたそのシルエットの設計理念は、 続々生まれるニューカマーにも確かに受け継がれている。 機能美であれば、時代を超えるのは当然である。

©GRAMICCI